█ シリアルコンソール
表示システムを持たない、これらの製品にとって、いざというときに詳細を知るにはシリアルコンソールが必要となる。
これは、組み込み端末などの開発、デバッグでは一般的な方法である。
また、GLAN TankをDebianモード使用する際、SERIAL-KITが標準の環境では必要となる。
シリアルコンソールは基本的にLAN Tank互換のピンアサイン/ピッチである。
但し、HDL-Uの初期、中期、USL-5Pに関してはピッチと、ピンアサインが異なるため、それらの機種では、SERIAL-KITは利用できない。どちらであるかは、見た目からだとピン数が、4本か、5本かで判断できる。
SERIAL-KITは、挑戦者より販売され、忘れた頃に売り切れ、そして、忘れた頃に再生産されているという状況であったが、ついに生産は終了したようである。
現在では互換品もPicoSoftより販売されており、SERIAL-KIT互換のコネクタを持つ物以外にも、USL-5P等に対応する製品も販売されているので、作成が面倒であれば、購入するのも一つの手段である。
本体基板側のレベルはTTL3.3Vであるため、EIA-232(RS-232)ポートへ接続する際はレベル変換して、接続しなければならない。
特に、GLAN Tank並びに、HDL-Gシリーズについては、一部動作実績は有るものの、きちんとMAX232等のレベル変換ICを利用しない場合は、直結した場合、不安定な動作になる可能性がある。
LANDISK/USL-5P †
- 三角のシルク印刷が、1番ピン。
- 基板上での位置はCN7。
- LANDISKでは前方上側。
- USL-5Pでは、RTCバックアップの電池の近辺。
HDL-G/GW/GZ/LAN Tank/GLAN Tank †
- 三角のシルク印刷が、1番ピン。
- GLAN Tankの出荷時には、1-2番ピンにジャンパが刺さっており、何も刺さっていない場合は、ノイズにより、ブートローダに信号が渡される事で、起動が止まる事があります。
- SERIAL-KIT装着時にはジャンパは取り外す事。同時に、SERIAL-KITを外す際には戻す事を忘れないように。特に小さなパーツであるため、紛失には注意。
- 5番ピンについては、逆刺し防止のピン。
- ピンアサインは、同じであるが、基板上の位置は異なる。
- LAN Tankでは、前方上側。
- GLAN Tankでは、前方上側、樹脂シートの下。
- HDL-Gシリーズでは、空冷ファンの近辺を探すと見つかる。
純正品は本体基板側にマックエイト社製のコンスルーコネクタを利用し、コンソール用のランドに対し、ケーブルの着脱を可能にした製品である。
元の基板ではデバッグ用のパターンであったと思われるが、以後、親ブランドの製品も含め、同社製品のシリアルコンソールではこのキットが利用できるようなパターンが使われる。
製品としては本体基板側のVCC 3.3Vにより、コネクタ内に実装された表面実装のMAX232互換のレベル変換ICを使用し、TTLレベルから、EIA-232レベルの信号に変換している。
当初はMAX232互換のICが200円程度であることから、ぼったくりという陰口もきかれたが、コンスルーコネクタ自身も高価であり、コンパクトにきちんとレベル変換回路を実装したこの製品は、出荷数を考えれば、いい値段であったとも言える。
コネクタ部分の雌雄が逆の方が良かったという声は有るものの、そのコンパクトさから、汎用レベルコンバータとしての需要もあったようだが、早々に在庫切れになった後、生産を休んでいたところを見ると、バカ売れというわけでもなく、ニッチな商品であったことは変わりなかったようだ。
本体側から出ている信号から解るとおり、9ピンへの信号はTXDとRXDのみの出力である。また、通常、シリアルポートは、オスコネクタであるが、当製品は、直結できるようメスコネクタになっている。
コンスルーコネクタ自身は着脱する事を前提に作られているため、固定には向かない。
繋ぎっぱなしにする場合は、半田付けをするなど固定される形で接続する方が望ましい。
前述の通り、SERIAL-KITには互換品が発売されている。
但し、純正品は、マックエイト社のコンスルーコネクタピンにより、着脱可能に作られているのに対し、掲載内容を見ると、基板側がピンヘッダと書かれているため、固定、利用には半田付けは必要になると見られる。
純正には無いラインナップや、対応機種があるため、作成に自信が無い、面倒である場合には、こちらを調達するのも選択の一つである。
| メーカー | 製品名 | 価格 | 備考 |
| PicoSoft | GLAN Tank/LAN Tank専用シリアルケーブル | 3,480円 | 完成品, 送料込み, (完売の模様) |
| PicoSoft | USL-5P専用シリアルケーブル | 3,480円 | 完成品, 送料込み,こちらはUSL-5P専用。旧基板のLANDISKも理論的には大丈夫な筈です(完売の模様) |
| PicoSoft | GLAN Tank/LAN Tank専用USBケーブル | 3,980円 | 完成品, 送料込み,(パソコン側に仮想COMポートが増設されます。Windows XP専用) |
| PicoSoft | USL-5P専用USBケーブル | 3,980円 | 完成品, 送料込み,こちらはUSL-5P専用。旧基板のLANDISKも理論的には大丈夫な筈です。(パソコン側に仮想COMポートが増設されます。Windows XP専用) |
9-KE †
携帯電話接続ケーブルのカモン社製9-KEが、玄箱、LinkStation、Picosoftの互換ケーブルなどで利用されているので、参考の資料として掲載する。
但し、レベルコンバータが入っていないため信号を内部でプルアップしてやらないと、GLAN Tank系列の基板では動作が不安定(GLAN Tankからのメッセージは表示されるが、入力内容がGLAN Tankに送信されない)になる症状も報告されている。
信号とケーブル色の対応は下記の通り。
| TypeA | TypeB | 信号 |
| 黒 | 黄 | RxD |
| 橙 | 赤 | TxD |
| 茶 | 緑 | GND |
| 赤 | 黒 | GND(作成例ではNCとされることが多い) |
UP-12C †
携帯電話をUSB経由で接続するケーブルである。シリアルポートを持たない本体と接続する際にはこちらの方が便利かもしれない。
こちらやこちらのページによると、確認したロットでは、
| 色 | 内部接続 | 信号 |
| 黒 | 1,2 | GND |
| 緑 | 3 | RxD |
| 白 | 4 | TxD |
| 赤 | 5 | +5v |
となっていたようである。
分解は容易なようなので、電源も出ているため、内部の接続も確認した方が良い。
ドライバは、こちらやこちらが使える。
そのほか利用できそうなもの。 †
- いずれも、本体側の信号は適宜半田付けや、ピンヘッダを植える必要がある。
- 変換基板側にも工作が必要。
- シリアルポートではなく、USBへ。
- 要はTTL3.3Vから、シリアルポート相当として外からつなげられればいいのですが、TTL3.3Vのまま、外に出ていることは少なく、変換してくれる製品も少ないという事になります。
回路も自作する。 †
レベル変換ICや、キットを購入し、実装する方法もあります。
通販だと秋月電子辺りで入手が可能です。
実装については人によって様々ですが、既に、先達がおりますので、参考にされるといいと思います。
恐らく最初に公開されたこちらや、こちら、こちら等、実際に実装例を見ることが出来ます。
空中配線と、熱収縮チューブという方が多いようです。
また、こちらにも同様のまとめがありますので、参考にしてください。