上品な高音と柔らかい低音と適度な中域のバランス型。 AKGのヘッドホンの中ではもっとも快適な着け心地で、 長時間聞いても疲れない装着感と音を備えている。 音場感は豊かで、開放型の長所を感じることが出来る。 どちらかと言えばクラシック向けで、 弦楽器の表情を美しく聞かせる。 ギターやボーカルとの相性も良い。 意外にジャズやロックに合うとの意見もあるが、 基本的にはノリのよさで聞かせるタイプのヘッドホンではない。 音漏れはセミオープンなので若干多め。 パットは柔らかく快適だが、素材の関係上やや蒸れが起こる。 コストパフォーマンスは高い。 黒と金色のデザインは好みが分かれるところだが、 実物は落ち着いた品のある雰囲気でオーストリア製品らしいデザインと言えるだろう。 本格的なAKGサウンド入門機としても、 一生の相棒としても適している間口の広さが魅力。