E3cの上位機種。 おおむねフラットな特性。 自然で柔らかい感じのE3cとは音のキャラクターが異なる。 全体的に音圧があり、明るくてシャープな音。 高音域は明瞭で太い。シンバルなど多少キラつくが抜けは良好。 低音域は引き締まった感じの硬め音。過度な強調などはされておらず、控え目。 特徴的なのが中音域で、輪郭がはっきりしていてクリア。 特にボーカルは浮かび上がる様に聴こえてくる。 音場感、分解能、定位とも高レベルでまとまっていてそつがない印象。 ポップスやロック、打ち込み系は得意分野。ノリの良さ、切れ味共に申し分ない。 爽やかで気持ちの良いサウンドを聴かせてくれる。 ただ、クラシック等、音数の多いソースをじっくり聴き込む場合は、同価格帯でもより分解能・原音忠実性に優れたERシリーズを選択するのが正解だと思う。