#norelated
*始めに [#first]
#amazon(B00022FD1M,right,image)
PowerPCを使用したLinkStationのGbE対応モデル。
基板(HGLAN-BA)は玄箱HGのベースにもなり、この設計は拡張を経てTeraStationにも適用された。
BUFFALOの「製品は仕様さえ満たし表面上同じなら同一商品」というポリシーにより、後期ロットでは電源管理マイコンがAtmel製のAVRからモトローラ製に変更されたり、IDEコントローラが変わるようなマイナーチェンジが行われ、UDMA100で制御できないHDDでは運用できないようになった。
比較的長期にわたって販売されていたが、同様の基板を利用した製品はBUFFALOブランドでは、DLNA対応のHS-DGLシリーズを残し生産を終了した(後にHS-DGL系も生産終了に)。
ラインナップ上の後継機は、LS-DGLシリーズ。
//後継機はLS-GLシリーズだと思われるが？
*目次 [#contents]
#contents
*公式サイト [#official]
[[外付LANハードディスク “LinkStation”ハイエンドモデル|HD-HGLANシリーズ :http://buffalo.jp/products/catalog/item/h/hd-hglan/index.html]]
*ハードウェア [#hardware]
**概略仕様(前期後期比較) [#comparision]
※差異のある部分を着色で表示
|項目|BGCOLOR(#dff):前期型|BGCOLOR(#ffa):後期型|備考|
|基板名称|BGCOLOR(#dff):HGLAN-BA|BGCOLOR(#ffa):HGWLAN-BA||
|CPU|PowerPC(266MHz)|(←)|Freescale MPC8241(MPC603e)|
|SD RAM|128MByte|(←)|Micron MT48LC16M16A2-75|
|LAN(NIC)|10/100/1000Base|(←)|Realtek RTL8110S-32|
|FLASH|4MB|(←)|M29W320DT HG001|
|IDE Controller|BGCOLOR(#dff):Silicon Image SiI 0680acl144|BGCOLOR(#ffa):IT8211|ATA133|
|USB Controller|USB2.0 実装ポートx2|(←)|NEC D720101GJ|
|ステータス管理|BGCOLOR(#dff):AT90S2313-4SC&br; Atmel製|BGCOLOR(#ffa):MC68HC908JL8&br; Motorola製||
・LANコントローラ(NIC) 製品情報：http://www.realtek.com.tw/products/productsView.aspx?Langid=1&PFid=4&Level=5&Conn=4&ProdID=5 &br; データシート：http://realtek.info/pdf/rtl8110s.pdf
・NIC、IDE、USBの各コントローラは32ビットPCIバスでプロセッサに接続
・後期型に搭載のステータス管理用のマイクロプロセッサはMotorola表記だが、後に分社化によりFreescaleと改名。&br; USBコントローラの供給元のNECエレクトロニクスも諸事情によりルネサス エレクトロニクス株式会社に統合となっている。
**シリアルポート [#serialport]
***仕様 [#serial_spec]
入出力は全てHGLANにとっての記述(=信号名はDCE表記)。
|端子配置|信号名|入出力|備考|
|1|TxD|入力|ホストからHGLANへのデータ|
|2|RxD|出力|HGLANからホストへのデータ|
|3|(Vcc)|出力|3.3V出力|
|4|GND|共通端子|共通端子|
***その他 [#serial_misc]
・57600bps、8ビット、パリティ無し、
・信号レベルは3.3Vであること
・いつものTxDジャンパ(保護抵抗)が必要。&br; そのままではHGLANからのデータのみ表示され、ホストPCからのコマンド等は認識されない。
・TxD入力は3.3V系CMOS(LVTTL)入力がごく弱い内部プルアップを経て、ほぼ裸で出ている状態になる。&br; 送信デバイスがオープンドレイン(コレクタ)系だけの場合は伝送線路の容量などによりTxD入力を適切に、&br; 認識できない場合があり、適切なプルアップ抵抗を用いてHighレベルを確定(安定)させてやる必要がある。&br; この処置が必要かどうかは送信側デバイスの仕様に依存するのでDCE側では万能の対策はありません。
・VCC出力はRS232信号レベル変換回路への電源供給などに使用するものです。&br; USBシリアル変換器などホストPC側の電力でインターフェース部の電源を賄える機器の場合には接続不要なり。
**電源ユニット [#powerunit]
***仕様 [#psu_spec]
Unifive製の25W型スイッチング電源ユニットを搭載。互換品の場合もある。
|項目|定格|備考|
|入力|AC100V|CN1&br;AC100Vのみ。&br;AC200V電源に接続すると確実に壊れる|
|出力1|5V 2A？|CN2&br;メインボード全域、およびHDDのロジック回路用|
|出力2|12V 1.5A？|CN2&br;HDDのモータや冷却ファンの電源|
&br;
***電源ユニットCN1ピン配置 [#y07e4aa2]
|ピン番号|信号名|備考|
|1|Line|ホット側|
|2|NC|※|
|3|Neutral|コールド側|
|4|NC|※|
|5|FG|接地端子|
※絶縁耐圧確保のためのブランク端子のため、ピン自体が存在しません。
&br;
***電源ユニットCN2ピン配置 [#f56c940c]
|ピン番号|信号名|備考|
|1|GND|(未使用)|
|2|5V||
|3|5V||
|4|GND||
|5|GND||
|6|GND||
|7|12V||
|8|12V||
***その他 [#psu_misc]
・AC100V専用。内部回路的にもAC100V系のみで200V系には対応不可。
・コンデンサインプット型のスイッチング電源であり、力率改善の回路(PFC)は搭載していない。
・ACプラグがコンセントに差し込まれた段階で、電源ユニットには通電されている(=動作状態)。
・電源ユニットの糞コン(電解コンデンサ)が製品寿命を決めている。いずれは製品の動作に支障が出ることになっている。
//二次側の平滑フィルタを構成する4個、12V系と5V系でそれぞれ2つずつをまともな部品に替えることで本来の性能が期待できるようになるが、AC100Vを扱う回路の改造になるため、安全面での配慮などを適切にできる方のみ。可能なら一次側も替えておきたいのだが。補修用に使用できるスイッチング電源対応の電解コンデンサで、搭載されている電源に適用可能な互換品(空間的に実装できるかどうかも重要)を選び出すのがたいへん。
・電源ユニットの改造ネタは別途独立ページで記載する予定です
//・ファンを5V系の製品に変更して、HDDを2.5型のデバイス(ついでにSATA変換も)に交換(して、アレをゴニョゴニョ)すれば5Vの単一電源で動作可能になったりします。&br; その場合は2.5型のデバイスの消費電流を確保できるよう、余裕のある電流容量で。
//・HGLANをAC駆動ではない、外部ACアダプタ駆動の形式に変更することも可能。&br; DC12Vを受けて、装置内部(電源ユニットが収納される位置)で5V化して供給する方法で。
**冷却ファン [#coolingfan]
***仕様 [#fan_spec]
・ADDA製のファン、二面幅が40mmで、厚さが10mm、速度センサ装備
・DC12V駆動、消費電流は最大0.07A、風量は4.7CFM
|配線色|機能|入出力|備考|
|黒|GND|共通端子|電源マイナス|
|赤|12V|電源入力|電源プラス|
|青|speed|出力|速度センサ出力|
***その他 [#fan_misc]
・冷却系の改造ネタは別途独立ページで記載する予定です
・互換品を探す場合は、風量が純正と同等かそれ以上のものを選ぶこと。
・純正のファンですらマトモに冷却できていないと思われるパッケージングのため、冷却は強化の方向で。
・ファン自体は汎用品だが、接続ケーブル部分が直結のため、途中で切って繋ぐか、ファン側の根元から取り外して対応するか。
空間的には若干の余裕がないわけではないので、PC用の標準的な3ピンコネクタを間に入れるなどの対応もアリだが、ファンのロータ(ブレード)に接触しないような配置で。
//4�儚�(二面幅＝最大幅が40mm、ネジ穴間隔は32.5mm@一辺)。ファンは3本線タイプ(+,-,回転センサ)であるが、玄箱の基板への電源コネクタに直接接続されているため、通常の3pinのファンはそのままでは接続できない。
//センサ信号は1回転につき2回パルスを発生。GbE時は高速4620rpm、FastEther時は2700rpm。純正の4.70CFM以上の風量を持ち、定格回転数が4,200rpmで、電圧12V、消費電流が0.07A辺りのものを推奨。
*雑文など [#misc_faq]
・電源ユニット劣化による故障は必ず来ます。
・SATA接続のHDDにはKURO-SATA(玄箱用のオプションだが転用可能、但し廃盤品につき流通在庫のみ)を使用することで対応可能。&br; SATA過渡期に一部で販売されていた3.5型HDD風の2.5型HDDケースでPATA-SATA変換回路を搭載している変換箱などを使えば&br; SATA接続の2.5型HDDでの運用が可能になる。
・たとえSATA接続になっても、上限2TiBの制限は維持されます。
・爆熱なHDDは電源や冷却への負担が大きいため、使わないことを強く推奨します。
・モータ起動に時間がかかるHDDは、認識でエラーに陥る場合があるようです。
・SATAD-IDEのような汎用のPATA-SATA接続の変換基板でもSATA接続のHDDが認識できるが、HD-HGLANの筐体には収納できない。&br; 見栄えを考慮しないケース切開か、筐体に組込まない運用が可能ならば、それらの変換基板を使ったSATA化も可能。
・HDDが故障していない場合は分解して他のPCからデータ区画を認識させてやればデータの取り出しは可能。
・4KセクタのHDD(4Kエミュレーションや4Kネイティブ)なHDDの装着に関しては、不明(未検証)。
・冷却ファンが故障して停止した場合、HGLANは異常停止となる(DIAGランプ点滅)
・冷却ファンが故障した場合、それなりの騒音でガーガー言うようになります。&br; 自己修復作用はないので、ファンが停止する前にデータを救出した後、適切な補修作業が必要。
・HDDを装着しない状態ではファームウェアが起動プロセスの途中で強制シャットダウン処理を行うため、電源ON状態を維持しなくなる。&br; 電源ONさせてもほどなく強制OFFになってしまう場合は、システムがHDDを適切に認識できていない可能性を疑う(DIAGランプ点滅)。
・ハードウェアが後期型の場合は玄箱化の改造にかかるハードルが上がるため、諦めて純正ファームで運用するのも手です。
・HS-DGL化する改造は前期型後期型を問わずに可能。
・GbEなLANに接続すると冷却ファンは高速回転するためうるさく感じます。
//#include(BUFFALO Hack/HD-HGLAN/ハードウェア,notitle) <!-- 差し込み形式での記述から、まとめトップへの直接記述に統合していく予定です。 -->
#include(BUFFALO Hack/HD-HGLAN/ソフトウェア,notitle)
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