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Vintage Technics 愛好会/スピーカー/SB-7000 のバックアップの現在との差分(No.6)


 [[Vintage Technics 愛好会/スピーカー]]
 
 **Technics SB-7000(Technics7) 仕様 [#f6106712]
 |型番|SB-7000(Technics7),(※W,MPタイプは受注生産)|
 |発売年 (発表年)|1975年3月(S50)|
 |価格|90,000円(標準価格/ネット付一本),W(ホワイト)タイプとMP(木目)タイプは100,000円|
 |形式|3ウェイ3スピーカーリニアフェイズ ダンプドバスレフ型|
 |使用ユニット||
 |ツイーター|3.2cm, ソフトドーム型, EAS-6KH70SC|
 |ミッドレンジ|12cm, コーン型, EAS-12PM70S|
 |ウーハー|35cm, TCコーン採用コーン型, EAS-35PL05SC(SB)|
 |再生周波数帯域|38Hz〜20kHz, 50Hz〜15kHz(±3dB)(※要確認、当時の雑誌より二種類の記述発見のため。手持ちカタログ5種には一切記載なし。)|
 |クロスオーバー周波数|600Hz, 3kHz(※要確認、当時の雑誌より。手持ちカタログ5種には一切記載なし。)|
 |出力音圧レベル|93dB/W(1.0m)|
 |耐入力|150W(MUSIC), 60W(DIN)(※要確認、当時の雑誌より二種類の記述発見のため)|
 |インピーダンス|6Ω|
 |寸法|W:480, H:845, D:410 (mm) (ネット付・一本)|
 |重量|36Kg(ネット付・一本)|
  
 ※カタログデータとユーザー提供データです。
  
 **オーナー、元オーナーコメント [#e5e3fcae]
 #ref(SB-7000-C01.jpg,nolink,center)
 #ref(SB-7000spec.jpg,nolink,center)
 
 ''記者コメント(by 平面蛙 2007.07.07)''
 スピーカーの音圧周波数特性のみならず位相周波数特性までもフラットを目指し、当時、
 一世を風靡した「リニアフェイズ」思想という概念を製品化した初のスピーカーです。
 
 独特の階段状エンクロージャーに8本ネジ止めの35cmの大口径ウーファーユニット、
 スタジオモニターっぽく装飾されたハンドバーなど外観だけで他の箱型スピーカー
 とは一線を隔するデザインで、消費者のハートを釘付けにしたスピーカーです。
 
 で、やっぱり普通の人はユニットの音源中心を単純に一列に並べただけじゃん、みたいな
 評価をしがちですが、リニアフェイズという思想を製品化するために様々な工夫があり
 エンクロージャは言うに及ばずネットワーク設計、スピーカーユニット単品毎の特性
 調整など様々な試行錯誤が行われ、後に平面スピーカーを生み出してその収束に至るまで
 Technicsスピーカー製品に受け継がれた記念すべきスピーカーでした。
 
 私が通っていた中学校の音楽室にあったのは確かSB-4500だったんですが、掃除の時
 にネットの付け外しがややこしかったのと階段状エンクロージャーの角で拭き掃除中に
 手を切って血まみれにしてしまった苦い記憶のあるリニアフェイズですが(笑)
 今でも愛好家の多い、ベストセラースピーカーです。
 
 試聴した感想として音に関しては外観からは想像できないような大人しい音色で、
 今時のスピーカーを聞き慣れている人は物足りないという人が多いかと思います。
 スコーカーのクロスオーバー減衰が6dB/octと低く設定されているのが特長で、
 中低域の繋がり重視に思えましたが好みの分かれるところかと。
 
 とりあえず、七夕なので(w)優先的にまとめてみました。
 - SB-7000を使っています。 このスピーカがおとなしいとされる原因の一つにネットワークに使用されているコンデンサにあるように思います。 -- [[B-2]] &new{2007-10-15 (月) 22:43:22};
 - このスピーカのネットワークに使用されているコンデンサはオーディオ用ではありません。 一般産業用の両極性の電解コンデンサです。 SB−7000のネットワークは製作された時期によっていくつかのタイプがあるようですが、私が現在使用しているのには12個の電解コンデンサが使用されています。 これらを抜き取って調べると容量が抜けているものがかなりあります。 クロスオーバーは設計とはズレていることが推定されます。 当然コンデンサの交換になりますが、いまはやりのフィルムコンデンサを苦労して取り付けたところ、高音域が強調された鋭い音に変化しました。 ホールで聞く楽器の音よりは、むしろ弾いている本人が聞いている音に近い感じでした。 ちょっと脱線しますが、弦楽器は6メートル離れると弾いている人が聞いている音とはかなり違って聞こえます。 楽器が発生する雑音成分(特に高音域)が減衰してソフトな感じに聞こえます。 実はこのことが楽器選びを難しくしています。 初心者は自分が楽器を弾いたとき雑音成分が少ない楽器を選びがちです。 この手の楽器は一般には音に腰が無く、ホールの隅々までには音が通りにくいのです。 さて、本題に戻りますが、コンデンサをいろいろ試した結果ニチコン社の一般産業用の両極性電解コンデンサに落ち着きました。 普段ホールや練習場で聞きなれたオーケストラの楽器の音に近い感じが出ています。 SB-7000のネットワークに使用されている電解コンデンサの交換は、スピーカの買い替えを思いとどまらせてくれるかもしれません。 私の場合がまさにそうで、これからも手を入れて使いつづけるつもりです。  -- [[B-2]] &new{2007-10-15 (月) 23:47:10};
 - 現在のSPと比較すると大人しく感じるかもしれませんが長時間聴いても耳が疲れなく特にCDをアナログチックに感じさせてくれます。その独特の風貌は迫力がありネットを外して眺めているだけでもオーディオ魂を熱くしワクワクします。  -- [[toto]] &new{2008-05-01 (木) 15:31:49};
 - 現在のSPと比較すると大人しく感じるかもしれませんが長時間聴いても耳が疲れなく特にCDをアナログチックに感じさせてくれます。その独特の風貌は迫力がありネットを外して眺めているだけでもオーディオ魂を熱くしワクワクします。  -- [[toto]] &new{2008-05-01 (木) 15:31:56};
 - 今回もハードがらみの話題で恐縮です。 最近になって高音域が歪んで割れるようになったので、アンプの不調と思って修理の機会を見計らっていました。 ちょうどアンプ(B−2)の照明電球が切れたので、アンプをラックからおろして各所の調整を行いましたが高音域の歪みは解消しませんでした。 原因として考えられるのはツイータのボイスコイルとドームとの接着剥がれくらいです。 スピーカユニットの分解は経験が無いので躊躇しましたが、思い切って分解して調べたところやはりボイスコイルがドームから剥がれていました。 手元にあった接着剤で慎重に張り合わせたところ無事再生しました。 何分にも古いのでこんなことも起こるのですね。 SB-7000ユーザーのみなさん、バイオリンの高音域が歪んで割れるようでしたら一度ツイータのチェックをお勧めします。 余談ですがアンプの照明は電球切れの心配が無いLEDにしましたが、高輝度白色LEDはブラックフェースのB−2には雰囲気がマッチせずボツにしました。 電球色LEDが雰囲気ばっちりでしたが明るさが電球と比べるといまいちだったので、少しでも明るさを確保するため規格いっぱいの20ミリアンペアが流れるように基板を改造しました。 20年以上前のレトロな雰囲気をLEDで醸し出しています。 -- [[B-2]] &new{2008-06-17 (火) 01:00:56};
 - 先月末 念願のSB-7000を入手しました。 入手時の状態はツイータは錆び、スコーカ&ウーハのセンタコーンが粉吹き状態でエンクロージャも艶がまったくなく、底面と背面の木は窶れた状態でした。 粉吹きは歯ブラシで丹念に隔離してアクリル系塗料で再塗装、コーン紙はコーン紙着色剤で黒色に再塗装、スコーカエッジは錆びを取り黒色に塗装、ウーハガスケットも剥離して再塗装、エンクロージャは裸にしてクリーニング&wax、ターミナルは大型バナナ対応に交換、木部腐食は黒色のホットボンドを溶かし込み再整形、ツイータはコンパウンドで磨き上げを行いました。 ブラック仕様ですが現在新品並みの外観でゆったりとしたサウンドですが低音の効いた音を楽しんでいます。 -- [[くまのPOOH]] &new{2008-08-22 (金) 17:51:36};
 - 良い記事を読ませてもらいました。フィルムコンデンサーはどんなタイプをお試しでしたか? -- [[nohohon]] &new{2009-06-10 (水) 20:52:08};
 - 亡くなった親父が約30年前に聴いていたSB−7000を引っ張り出しました。 -- [[NOJI]] &new{2009-06-21 (日) 09:02:52};
 - コンデンサー交換を予定していますが、一部フィルムでということはどうなんでしょうか? -- [[genkineko]] &new{2009-10-27 (火) 07:58:54};
 
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