''スケートのジャンプの種類と難易度について'' #contents *スケートのジャンプの種類と難易度 [#u369b764] 国際スケート連盟によってジャンプ要素として認められているフィギュアスケートのジャンプは、全部で6種類ある。 それらを難易度の低い順に並べると以下のようになる。 ''※()内は、そのジャンプを三回転した時の基準点である。'' -トウループ(4.0点) -サルコウ(4.5点) -ループ(5.0点) -フリップ(5.5点) -ルッツ(6.0点) -アクセル(8.2点) アクセルジャンプだけ、飛び抜けて点数が高いのが分かる。 それだけ難易度が高いのだろう。 ちなみに、ダブルアクセル(2回転半)の基準点は3.5点である。 3回転ジャンプの中で最も難易度の低いトリプルトウループよりも点数が低いため、回転数が多いほど点数が高いと判断することが出来る。 *ジャンプの種類の見分け方 [#yb22c643] ジャンプの種類は、「ジャンプ時の体の向き」「軸足」「トウ(つま先)を突くかどうか」でおおよそ見分けることが出来る。 ほとんどの選手は反時計回りで回転するが、まれに時計回りに回転する選手(カロリーナ・コストナー,アシュリー・ワグナーなど)もいる。軸足などが全て反対になるので、見分ける時には注意が必要である。 踏み切る時の体の方向で見分ける 6種類のジャンプの中で、最も見分けやすいのは「アクセルジャンプ」である。 アクセルジャンプだけ、他のジャンプより半回転多く、唯一、前向きの体勢で踏み切るので、見分けるのは簡単である。 前向きに踏み切る → アクセル 後ろ向きに踏み切る → トウループ,サルコウ,ループ,フリップ,ルッツ 踏み切る時の軸足で見分ける ●軸足が右足 → トウループ,ループ ●軸足が左足 → サルコウ,フリップ,ルッツ,アクセル 踏み切る時の軸足は、ジャンプにより異なるが、着地時の足は全て右足である。 コンビネーションジャンプ(連続ジャンプ)の2回目以降のジャンプは、トウループかループの2種類に限定される。 なぜなら、1回目のジャンプの着地が必ず右足なので、2回目以降は右足が軸足のジャンプしか出来ないからである。 トウ(つま先)を突くかどうかで見分ける トウ(つま先)を氷に突き立てて飛ぶジャンプ(トウジャンプ)と、トウを使わずに飛ぶジャンプ(エッジジャンプ)の2種類がある。 トウを突くジャンプ → トウループ,フリップ,ルッツ トウを突かないジャンプ → サルコウ,ループ,アクセル コンビネーションジャンプの2回目以降は、2種類しかないので見分けるのは簡単。トウを突くかどうかだけである。 それぞれのジャンプの特徴 ***トウループ [#m502f3ec] 軸足は右足で、左足のトウで氷を突いてジャンプ。 唯一、左足のトウを突いて跳ぶジャンプ。コンビネーションの2回目以降に多い。 ***サルコウ [#jd542214] 軸足は左足で、左足のエッジでジャンプ。 前向きで助走し、足を振り回しながら後ろ向きに反転し、ジャンプの前には地面で足がハの字の形に開く。 ***ループ [#w2bff193] 軸足は右足で、右足のエッジでジャンプ。 ジャンプの直前に足が交差し、いすに腰掛けたような姿勢になる。コンビネーションの2回目以降に多い。 ***フリップ [#g531a305] 軸足は左足で、右足のトウで氷を突いてジャンプ。 ルッツと似ている。前向きで助走し、後ろ向きに反転した後にジャンプする。トウを突く前に足を後ろに振り上げる。フリップには反転するという意味がある。 ***ルッツ [#pa040e15] 軸足は左足で、右足のトウで氷を突いてジャンプ。 後ろ向きの長い助走の後にジャンプする。助走が長い為、リンクの端でジャンプすることが多い。トウを突く前に足を後ろに振り上げる。 ***アクセル [#jdc80947] 軸足は左足で、左足のエッジでジャンプ。 後ろ向きで助走し、前向きに反転した後にジャンプする。 ***ジャンプの技の名前の由来 [#t5c04fa4] フィギュアスケートの技の名前は、初めてその技を決めた人の名前がつくことがある。ジャンプの種類名にもその傾向が見られる。 サルコウジャンプは、スウェーデンのウルリッヒ・サルコウ(Urlich Salchow)が由来。 ルッツジャンプは、オーストリアのアロイス・ルッツ(Alios Lutz)が由来。