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NEC Express5800/110Gd/110Gx CPU関連情報 の変更点


 &color(blue){&size(18){''110Gd/Ge,S70(無印)共通の、BIOSでのCPU設定項目/マイクロコード関連情報/CPU換装時のTipsです。''};};
 &color(blue){''110Gd/Ge機種個別情報の場合は、機種名を明記してください。''};
 
 ''BIOSでのCPU設定項目''
 -110Gシリーズでは、対応しているCPUとOSを使用していれば、[[EIST:http://www.intel.com/cd/channel/reseller/asmo-na/eng/203838.htm]]を有効化可能。(S70(無印)は非対応。)
 --110Gdでは、BIOSバージョン (1.0.)0023 以降で不具合解消され、正常動作する。
 --周波数はCPU機種毎の規格通りに下がるが、CPU個体毎に出荷時調整されているDynamic VID電圧は通常あまり下がらない。
  ● CPU個体毎の Min VID と Max VID を調べる方法
  
  CPU-Zの"About"の"Registers Dump (.txt)"で出力したテキストの"Thread dumps"で 
  MSR(Model Specific Register)のアドレス0x000000CEのedxの値を見れば良い。
  (このedxの数値はすべてのコアで共通)
  
  edx = 0x00XXYYZZとすると
   XX:Min VID / YY:定格倍率 / ZZ:Max VID
  
  YY=0Yの場合:定格倍率 *Y.0
  YY=4Yの場合:定格倍率 *Y.5
  
  XXとZZは0.8500V〜1.5000Vの範囲の場合コアの世代やステッピングに関係なく以下のテーブルで変換
  
  02:0.8500V 03:0.8625V
  04:0.8750V 05:0.8875V 06:0.9000V 07:0.9125V
  08:0.9250V 09:0.9375V 0A:0.9500V 0B:0.9625V
  0C:0.9750V 0D:0.9875V 0E:1.0000V 0F:1.0125V
  10:1.0250V 11:1.0375V 12:1.0500V 13:1.0625V
  14:1.0750V 15:1.0875V 16:1.1000V 17:1.1125V
  18:1.1250V 19:1.1375V 1A:1.1500V 1B:1.1625V
  1C:1.1750V 1D:1.1875V 1E:1.2000V 1F:1.2125V
  20:1.2250V 21:1.2375V 22:1.2500V 23:1.2625V
  24:1.2750V 25:1.2875V 26:1.3000V 27:1.3125V
  28:1.3250V 29:1.3375V 2A:1.3500V 2B:1.3625V
  2C:1.3750V 2D:1.3875V 2E:1.4000V 2F:1.4125V
  30:1.4250V 31:1.4375V 32:1.4500V 33:1.4625V
  34:1.4750V 35:1.4875V 36:1.5000V
  
  例えばE8400でedx = 0x001A0920となっていたら
   Min VID=1.1500V(1A) / 定格倍率 *9.0 / Max VID=1.2250V(20)
 
 --BIOSでの設定は、Mainメニューの「Advanced Processor Options」→「Enhanced Intel SpeedStep(R) Tech.」 = [Enabled]
 このBIOS設定は、使用しているCPUがEISTに対応している場合にのみ表示される。
 --動作を確認するには、[[Orthos:http://sp2004.fre3.com/]] を使用して、アイドル時と動作時の比較をすれば良い。
 周波数は 、[[CPU-Z:http://www.cpuid.com/cpuz.php]] にて「CPU」タブ→「Clocks」の「Core Speed」を読む。
 VID電圧は、[[CoreTemp:http://www.alcpu.com/CoreTemp/]] 0.99以降にて、「VID」の値を読む。(0.99以降でないと、45nm等のCPUでは正しい値が表示されない。)
 //VID電圧は、[[SpeedFan:http://www.almico.com/speedfan.php]]にて、「Readings」タブ→「Vcore1」を読む。
 --Windows上から設定を強制変更する場合には、[[CrystalCPUID:http://crystalmark.info/software/CrystalCPUID/]]ではなく[[RightMark CPU Clock Utility:http://cpu.rightmark.org/]]を使用せよ。
 -他のCPU機種個別のBIOS設定(110Gdでは HT,XD,VT、110GeではC1E,XD,VT)に関しては、ユーザーズガイドを参照。
 --[[110Gd:http://www.express.nec.co.jp/care/user/110Gd.html]]では137頁、[[110Ge:http://www.express.nec.co.jp/care/user/110Ge.html]]では143頁。
 --''注意'': 32-bit OS使用でメモリを4GB実装し、かつVGAにnVidiaの古いカード/ドライバを使用する場合は、XD Bitを無効にする事。
 ---当wiki内[[メモリ・ホール補完機能>../110Gx メモリ・ホール補完機能]]を参照。
 
 ''マイクロコード関連''
 -BIOSコード内に、換装したCPUに対応するマイクロコードが無い場合には、POST時に110Gシリーズでは「Cannot update CPU Micro Code!」と表示され停止する。
 その場合の処置は、次の通り。
 --F1キーを押せば、ブートする。
 --BIOS設定で、「Server → Post Error Pause」の値を [disabled] にすると、POST時にF1キーを押さなくてもブートする様になる。
 --OSがWindowsの場合には、[[マイクロソフトのマイクロコード信頼性アップデート:http://support.microsoft.com/kb/936357]]を適用する。
 WindowsVistaでは標準機能であり、WindowsUpdateにより、自動的に最新版が適用される。
 --OSがLinuxの場合には、[[Intel Microcode Update Utility for Linux:http://www.urbanmyth.org/microcode/]] の新版が当初よりパッケージに含まれている。
 最新の /etc(/firmware)/microcode.dat は、上記サイトに記載の通り、[[Intelのサイトからダウンロード:http://downloadcenter.intel.com/default.aspx#]]可能。
  (左バナーの上から3つ目「Processors」でシリーズを選び、OSで「Linux」を選択)
 参考リンク: [[MICROCODE_CTL:http://www.linux.or.jp/JM/html/microcode_ctl/man8/microcode_ctl.8.html]], [[RedHat系の場合:https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=219652]], [[Ubuntu の場合:http://ubuntuforums.org/archive/index.php/t-672739.html]]
 --OSがFreeBSDの場合には、[[devcpu:http://www.freshports.org/sysutils/devcpu/]]にてマイクロコードのアップデートが可能。
 
 ''CPU換装時のTips''
 -標準実装のクーラーは、取付のシリコーン・ゴム熱伝導接着剤が硬いので、20〜30分稼動させて暖めると比較的楽に取り外せる。
 -元のクーラーを流用する場合は、熱伝導接着剤の残りによる凹凸を綺麗に取り除く。
 凹凸が残って接着面に隙間が出来ると、冷却効果が低下する。必ず全面が綺麗に密着する様にする。
 -クーラー装着時には、熱伝導グリスを必ず塗る。(熱抵抗が大幅に下がる)
 
 -標準実装のクーラーの方が、Core 2 Duo/ Quadのリテールクーラーよりは性能は良いと思われる。
 (標準実装のほうがヒートシンクが大きい/銅部分が多い/FANの口径が大きい等、しっかりした物になっている等)

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