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memo/BCD2000 の変更点


 *TRAKTOR 3 を BCD2000 で快適に操作するために [#c0ad039a]
 #ref(image.jpg,right,around,nolink);
 [http://www.behringer.com/BCD2000/index.cfm?lang=JPN BCD2000]を使って[http://www.traktor-dj.jp/products/studio/index.html TRAKTOR DJ STUDIO 3 (3.2)]を一通りコントロールできるようにします.ちゃんとジョグも使えます. :)
 
 日本語解説が見当たらなかったので適当に書いてみました.基本的には,関連リンク先の情報を基にしています.[http://cycokraut.wordpress.com/midi-rules/ MIDI Rules Prototype]と[http://www.hurchalla.com/Maple_driver.html Maple Virtual Midi Cable]という 2 つのフリーソフトウェアを使います.
 
 下準備がなにやら面倒くさそうですが,一旦環境を作ってしまえばあとは単純です.なによりこれで,一通り使用するのに支障がない環境を構築することができます.((が,それでも細かい部分が完全ではなく,あくまで workaround です.完全対応してほしい人は, NI 社に BCD2000 へのネイティブ対応を求めましょう.(3000も出るけど...) )) というわけで以下説明.
 
 |[[インストール>#installation]]|[[起動する手順>#run]]|[[操作方法>#guide]]|
 
 **使うもの [#requirements]
 
 &ref(IMG_6780.JPG,nolink);
 
 ''前提:''
 -BEHRINGER B-CONTROL DEEJAY BCD2000
 -Native Instruments TRAKTOR DJ STUDIO 3(or 3.2)
 -OS は Windows (64bit環境は Maple VMC が非対応)
 -[http://www.java.com/download/ Java 5.0 以降のランタイム] (リンク先からインストールできます.MIDI Rules Prototype で必要.)
 
 ''用意するもの:''
 -[http://www.hurchalla.com/Maple_driver.html Maple Virtual Midi Cable] (フリーウェア)
 PC 内部で MIDI 信号をルーティングしてくれます.MIDI Yoke と同じ系統のソフトですが,うちでは MIDI Yoke だと不具合多発だったので, MapleVMC で説明します.
 -[http://cycokraut.wordpress.com/midi-rules/ MIDI Rules Prototype] (フリーウェア)
 ルール定義に従って MIDI 信号を変換してくれます.まだプロトタイプ(試作品)だそうです.
 
 **インストール方法: [#installation]
 
 +BCD2000 のドライバをインストールします. (まだインストールしてない場合)
 +Maple Virtual Midi Cable をインストールします.
 http://www.hurchalla.com/Maple_driver.html の Download からダウンロードします. MapleVMCv356.zip を展開して, MapleVMC356.exe を実行してセットアップを開始します.基本的に Next をクリックし続ければインストール完了です.最後に再起動するか聞かれますので,再起動してください. (注: 再起動しないと動作しません)
 +MIDI Rules Prototype とマッピングファイルのダウンロード & インストール
 http://cycokraut.wordpress.com/midi-rules/download からダウンロードします.
 ''MIDI-Rules-Prototype_2006-12-25'' の Installer 版 (.exe) と,下のほうにある BCD2000/Traktor3 のマッピングファイル ''BCD2000-Traktor3_mbguns-cycokrauts_flavor_2007-01-01'' をダウンロードします.
 MIDI Rules も基本的に Next, Next, でインストールできます.
 マッピングファイルは自分の分かりやすい場所に展開しておいてください.
 +TRAKTOR を起動します.
 ++Preferences を開いて,  Hotkey & MIDI Setup → MIDI Interfaces から, ''Maple Midi In: Port 1'' にチェック (X) を入れます.他のもの(BCD-2000も!)はチェックを入れません.
 #ref(pref1.jpg,nolink)
 ++MIDI Setup に移って,右下にある ''Load'' をクリックします.
 #ref(pref2.jpg,nolink)
 ++マッピングファイルを展開したフォルダにある, ''BCD2000 - Traktor3 mb4guns-cycokrauts Flavor.tks'' を開きます. (3.2 の場合は 3.2 の方を)
 #ref(opentks.jpg,nolink)
 ++OKを押して Preferences を閉じます.
 
 これで下準備は完了です.あ、音出すためのオーディオ設定も忘れずに (マスターが1/2, モニターが3/4)
 
 **起動方法 [#run]
 
 
 
 +(まだ繋いでないときは) BCD2000 を接続してから,タスクトレイの BCD2000 Control Panel で, ''GLOBAL MODE を B-DJ にします.''
 #ref(bcd2000ctl.jpg,nolink)
 +TRAKTOR を起動します
 +スタートメニューから ''MIDI Rules Prototype'' を起動します.
 #ref(mrlauncher.jpg,nolink)
 +Open rule file というファイル選択ダイアログが開くので,マッピングファイルを展開したフォルダにある ''BCD2000-Traktor3 - mb4guns-cycokrauts flavor.drl'' を開きます.
 #ref(open.jpg,nolink)
 +その後,それぞれの MIDI ポートを選択します.以下のような表示になります.
 #ref(midiin.jpg,nolink)
 ''midi in では, BCD-2000 を選択します.'' システムに存在する MIDI 入力ポートの一覧が出るので, BCD-2000 の番号と Enter を入力してください.(ここでは 5 [Enter])
 +次は, midi out 1 (TRAKTOR に渡すコマンドを送信するポート) の設定です.
 #ref(midiout1.jpg,nolink)
 ''midi out 1 では, Maple Midi Out: Port 1 を選択します.'' 同様に該当する番号と Enter を入力します. (ここでは 3 [Enter])
 +次は, midi out 2 (BCD2000 に渡すコマンドを送信するポート) の設定です.
 #ref(midiout2.jpg,nolink)
 ''midi out 2 では, BCD-2000 を選択します.'' 同様に該当する番号と Enter を入力します. (ここでは 7 [Enter])
 +その後, ''midi out 3 を訊かれますが,ここでは使用しないので <none> (0) を入力します.''
 #ref(midiout3.jpg,nolink)
 対応をまとめるとこんな感じです.
 |~midi in|BCD-2000|
 |~midi out 1|Maple Midi Out: Port 1|
 |~midi out 2|BCD-2000|
 |~midi out 3|0 (なし)|
 +その後,
 #ref(ready.png,nolink)
 と表示され,BCD2000上のボタンのランプが 2 秒光ります.
 
 お疲れ様でした.これで準備完了です.あとは TRAKTOR でのプレイをお楽しみください. :)
 今後, BCD2000 + TRAKTOR を使うときは,
 
 >BCD2000 を PC に接続
 → TRAKTOR 起動
 → MIDI Rules 起動,ルール定義読み込み
 → ポート (in=BCD-2000, out1=Port 1, out2=BCD-2000, out3=<none>) 設定
 → ウマー
 
 となります.
 
 **操作の説明 [#guide]
 
 #ref(IMG_6819.JPG,right,around,nolink);
 
 以下に, CD2000-Traktor3_mbguns-cycokrauts_flavor のドキュメントから日本語訳した操作の一覧を示します.具体的な操作および詳しい説明は, [http://www.cycosolutions.com/midi-rules/BCD2000-Traktor3_mbguns-cycokrauts_flavor_2007-01-01/documentation.html ドキュメント(英語)] を参照してください.慣れてしまえば,BCD2000だけで選曲までできちゃったりします.
 
 なお,別のマッピングファイルを使用することで 4 デッキの操作を行ったり,外部ミキサーを使用することもできます.詳細は, MIDI Rules のダウンロードページをご覧ください.
 
 #img(,clear);
 
 ***一般的な操作 [#p67d7748]
 
 |~BCD2000|~TRAKTOR|h
 |ジョグホイール|シーク(デッキ停止時), ピッチベンド(デッキ再生時),スクラッチ(SCRATCHボタンon時)|
 |CUE |cue/play |
 |PLAY/PAUSE|再生/停止 |
 |LOOP IN/END |ループのセット/In|
 |LOOP OUT |ループに入る|
 |SYNC SLAVE|SYNC |
 |SCRATCH| ジョグの動作切り替え|
 |ANALOG INPUT A, B|ヘッドフォンの CUE|
 |FX ボタン|それぞれ Master FX のコントロールスイッチに対応 |
 |FX ノブ |それぞれ Master FX のコントロールノブに対応 |
 |TALKOVER |アナログ入力 A の切替 (ON -> MIC, OFF -> PHONO A) |
 |SEARCH |ビートジャンプ|
 |ON AIR |選択されたトラックのプレビュー.プレビュー中は左右どちらかのホイールでシークが可能.|
 
 ***BACK TO TOP を押しながら行う操作 [#n8a67dba]
 
 BACK TO TOP ボタンは単体では使いませんが,''押しながらなにかをする''ことで次の操作ができます.
 
 |~BCD2000|~TRAKTOR|h
 |SYNC SLAVE      |デッキのピッチを 0% にリセット |
 |ジョグホイール    |ループ移動 |
 |FX A ボタン     |ループ長を #1 に |
 |FX B ボタン     |ループ長を #2 に |
 |FX C ボタン     |ループ長を #3 に |
 |FX D ボタン     |ループ長を #4 に |
 |CUE             |cue ポイントの設定 |
 |BEND+|cue ポイントをロック|
 |BEND-|cue ポイントの解除|
 |SEARCH<|前の cue ポイントにジャンプ|
 |SEARCH>|次の cue ポイントにジャンプ|
 |Cut LOW deck A|cue ポイント #1 にジャンプ|
 |Cut MID deck A|cue ポイント #2 にジャンプ|
 |Cut HIGH deck A|cue ポイント #3 にジャンプ|
 |Cut LOW deck B|cue ポイント #4 にジャンプ|
 |Cut MID deck B|cue ポイント #5 にジャンプ|
 |Cut HIGH deck B|cue ポイント #6 にジャンプ|
 
 // これ動かなかった... あれれ
 // |Analog INPUT A|Toggle Deck A / Master FX, light flashes 3 times to confirm FXA is on, both lights flash 3 times to confirm Master FX is on|
 // |Analog INPUT B|Toggle Deck B / Master FX, light flashes 3 times to confirm FXA is on, both lights flash 3 times to confirm Master FX is on|
 
 BACK TO TOP + BACK TO TOP で EQ/GAIN がそれぞれのデッキの FX コントロールに切り替ります.このときはそれぞれのノブとボタンは次のように対応します:
 
 |~BCD2000|~TRAKTOR|h
 | EQ/GAIN ノブ | デッキ FX ノブ |
 | EQ/GAIN ボタン | デッキ FX ボタン |
 
 ***PHONES SPLIT/MASTER OUT が on の時の操作 [#p1f7a30b]
 
 PHONES SPLIT/MASTER OUT を on にすると,BCD2000から選曲ブラウザを操作できます.
 
 |~BCD2000|~TRAKTOR|h
 |左のジョグホイール |ツリーの選択項目の移動|
 |左側の SEARCH   |ツリーを展開/折りたたむ|
 |右のジョグホイール|リストの選択項目を移動 |
 |右側の SEARCH   |選択された曲を deck A (<), deck B (>) にロード |
 
 **機構の説明 [#h537d044]
 
 各ソフトは構成はこんな感じで連携します.
 
 #ref(structure.png,center,nolink);
 
 MIDI Rules Prototypeは,ルールベースの MIDI メッセージ処理システムです.ルールに従って MIDI メッセージの変換,フィルタリング,ルーティングなどを行います.これらの処理はルール定義ファイル (.drl) に記述されていて,自由に定義することができるようになっています.
 
 このページで使用している ''BCD2000-Traktor3 - mb4guns-cycokrauts flavor.drl'' は, MIDI Rules Prorotype の開発者が記述した BCD2000 と TRAKTOR 3 を対応させるルール定義です.このルール定義では,次の処理を行っています.
 -in からコマンドが届くと,ルール定義に従ってコマンドの変換やコマンドに対応する処理をします.
 --out1 から TRAKTOR へ変換したコマンドを送信します.
 --out2 から BCD2000 へコマンドを送って LED を光らせます.
 
 ここで, MIDI Rules Prototype の MIDI OUT 1 を TRAKTOR の MIDI IN に繋ぐ必要があります.単純な話, MIDI ケーブルでループバック接続すればいいのですが,このために MIDI IN/OUT をわざわざ用意しないといけないのはかなり不便です.そもそも中で使いたいメッセージを一旦外に出さなきゃいけないというのも変な話です.((逆に言えば,Maple Virtual Midi Cableや MIDI Yoke が対応していない環境でも, MIDI IN/OUT を用意してループバック接続すれば一応使用可能ということでもあります.あるいは,コマンド変換用の PC を別に用意してやるとか.非常に無駄ですが.))そこで PC の中で仮想的な MIDI ケーブルを提供する Maple Virtual Midi Cable の出番です.
 
 Maple Virtual Midi Cable は,自身がシステムに提供する MIDI OUT ポートに出力されてきたデータをそのまま同じ MIDI IN のポートに流します. MIDI Rules Prototype がコマンドを Maple Midi Out: Port 1 に出力すると, TRAKTOR は Maple Midi In: Port 1 からそのコマンドを受け取ることができます.
 
 あとは, TRAKTOR 側でそれぞれのコマンドに対する操作をアサインしてやるだけです.このアサイン済みのプリセットは,同梱されている TKS ファイルに記録されています. TRAKTOR でこのファイルを Load してやるだけで設定は完了です.
 
 **制約とか不具合とか [#limitations]
 
 動かないときは、まず B-DJ では動くかどうか確認してください
 -B-DJでも動かないとき: BCD2000を電源 off / on する
 -B-DJでは動くとき: もう一度設定を確認!
 
 一応既知の不具合:
 
 -TRAKTOR が状態を外部に通知する機構を持たないことに起因する不具合
 --''デッキの再生が終わっても, BCD-2000 上の play ボタンのランプが付きっぱなしになります.''
 標準の定義では,再生状態によって一部動作が変わるため,忘れると少しハマります.
 再生終了後は BCD-2000 上でデッキを止めるようにしてください.
 (再生終了後に play を叩いてランプを消しても ok です)
 -設定をカスタマイズすれば解決できる問題
 --''初期状態では Xone:92 EQ に対応してません'' (BCD2000 に MID LOW, MID HIGH がないので)
 Preferences でカスタマイズするか,他のイコライザを使うと吉です.
 &color(darkred){GAIN なんか使わない!Xone:92じゃないと死んでしまう!};という方は,&ref(BCD2000 - Traktor3.2 mb4guns-cycokrauts Flavor - Xone_92.tks,,Xone:92仕様のTKSファイル(3.2用));を作ったので置いておきます.TRAKTOR の Preferences → MIDI Setup で Load すると使えます.
 DECK A では LOW, MID, HIGH, GAIN が, DECK B では GAIN, LOW, MID, HIGH が
 それぞれ LOW, MID LOW, MID HIGH, HIGH に対応します.(なお, Xone:92 では KILL は使えません.)
 --''プレイ中にノブを2個以上同時に一気に動かすと反応が遅れることがある'' (特にシングルコアCPUの場合)
 プレイ中などマシンに負荷が掛かっている状態では,通常のアプリ (MIDI Rules Prototype も含む) の反応が遅くなります.ときどきノブの反応が鈍くなることがある場合は, MIDI Rules Prototype の優先度を "通常以上" に上げると改善されます.タスクマネージャのプロセス一覧で "java.exe" (MIDI-Rules.exe ではない) の優先度を変更してください.
 
 
 **関連リンク [#link]
 
 -NI Forums [http://nativeinstruments.de/forum_us/showthread.php?t=34513 BCD2000 & Traktor Programming]
 -[http://www.cycosolutions.com/midi-rules/BCD2000-Traktor3_mbguns-cycokrauts_flavor_2007-01-01/documentation.html BCD2000-Traktor3  mb4guns/cycokrauts Flavor 12/25/2006 document]
 -[http://cycokraut.wordpress.com/midi-rules/ MIDI Rules] by Cycokraut | Music Related
 
 **謝辞 [#thanks]
 
 -Maple Virtual Midi Cable の作者である Jeff Hurchalla 氏
 -MIDI Rules Prototype および BCD2000+TRAKTOR 3 マップ定義の作者である Cycokraut 氏
 -NI Forums でTraktor+BCD2000を便利にするため議論してる仲間達
 
 *コメント [#comments]
 
 ''コメント等あればどうぞ:''
 - ↑BCD2000の販促ページと化してる予感w --  &new{2007-01-24 (水) 23:35:38};
 - 4 deck mixてどうやってセテーイすんの? --  &new{2007-01-26 (金) 21:27:31};
 - 4 deck mix はまだ作りかけ(beta)の様子。 BCD2000-Traktor3_-_Quadrispros_4_Decks_Beta_2006-12-28.zip を展開して同様に drl, tks ファイルを使えば良いげ。とりあえず BACK TO TOP 左 + ANALOG INPUT A で deck A/C の切り替え、 BACK TO TOP 右 + ANALOG INPUT B で deck B/D の切り替え --  &new{2007-01-28 (日) 23:21:23};
 - Traktor 2.6 でも同じ? -- [[DJ DUTCH]] &new{2007-07-08 (日) 21:48:27};
 - BCDでモニタできないんですけどそのへんの設定ってどうしたらいいですか?あとCUTボタンって使えますか? -- [[dj]] &new{2007-09-08 (土) 20:15:36};
 - トラクター3.3に対応してますか?していなければ教えてください。 -- [[やす]] &new{2008-05-01 (木) 14:38:04};
 - 詳しく説明されてていいのですが、B-DJのON AIR機能が無い為、マイクが使用できなしですね。 -- [[某DJ?]] &new{2008-08-19 (火) 00:46:19};
 - 詳しく説明されてましたが、TALK機能がカットされてる為、BCD2000にマイクを繋いでも反応しませんよ。 -- [[某DJ]] &new{2008-08-19 (火) 00:49:09};

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