█ NTP
Last-modified: 2020-08-08 (土) 21:44:03 /
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![]() ![]() NTPはネットワークを通じてパソコン(PC)やネットワーク機器の時計を合わせる仕組みです。 目次 はじめに †NTPは非常に便利な機能ですが、多くの人が特定のNTPサーバに偏って利用したために、正常な運用ができなくなってしまったという過去があります。このページでは、NTPを適正に利用するのに必要な情報をまとめています。 NTPサーバは、ネットワーク的に近いサーバを選択するのが原則です。まずは自分の利用しているプロバイダーがNTPサーバを提供していないかどうか確認しましょう。WindowsやMacに初期設定されているNTPサーバは海外にあり、しかもアクセスが集中するため、精度・速度ともに不安定です。 よくわからない場合は「ntp.jst.mfeed.ad.jp」「ntp.nict.jp」のいずれかを選んで、Windows設定法やMacOS設定法を見て設定するだけでも、ひとまずOKです。 clock.nc.fukuoka-u.ac.jp を使ってるアナタ! すぐに別のサーバに変更 しましょう。福岡大学をデフォルトで指定している機器やソフト を使用している人は、本ページの説明を参考に設定を変更してください。負荷分散にご協力をお願いします。 NICTの様な例外を除きStratum-1 のNTPサーバには、個人のPCや、個々の組織のローカルサーバなどから、直接アクセスするべきではありません。Stratum-1 サーバは原則として、プロバイダ等の代表的マシン (=公開NTPサーバ) がアクセスするものです。アクセス集中はネットワークのジッタ増加を引き起こし、結果的に正確な時間の配信を困難にします。 福岡大に限らず、特定の一カ所へのアクセス集中は、過負荷の問題を引き起こします。管理者・利用者双方にとって好ましくありませんので、それぞれの利用すべき NTP サーバを正しく選択してください。 ※注意、本ページの内容は全て無保証です。 初心者向けのフローチャート †NTP を正しく設定するための流れを簡単に説明します。
NTPサーバの選択方針 †
(例) # /usr/sbin/ntptrace NTPサーバ名 ntp.fugafuga.hogehoge.com: stratum 2, offset 0.006045, synch distance 0.07573 ntp.hogehoge.com: stratum 1, offset 0.001219, synch distance 0.00000, refid 'GPS' # /usr/sbin/ntpq -p NTPサーバ名 remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== *ntp.hogehoge.co .GPS. 1 u 141 512 377 7.597 -1.853 1.406 +ntp.fugafuga.ho ntp.hogehoge.co 2 u 153 512 377 2.729 -2.556 1.504 *ntpdを止めていると実行出来ません。ntpdateのみを使っている人は上の例を参照。
(例) > w32tm /monitor /computers:NTPサーバ名1,NTPサーバ名2 ntp.hogehoge.com[192.168.0.1:123]: ICMP: 6ms 遅延 NTP: -0.0080134s ローカル コンピュータの時刻からのオフセット RefID: 'GPS [0x00535047] 階層: 1 ntp.fugafuga.hogehoge.com[192.168.0.2:123]: ICMP: 4ms 遅延 NTP: -0.0075135s ローカル コンピュータの時刻からのオフセット RefID: ntp.hogehoge.com [192.168.0.1:123] 階層: 2 組織内LANクライアントの時刻同期 †組織内のLAN上にクライアント(PC等)が複数ある場合は、できうる限りLAN内に内部NTPサーバ等を立て、内部NTPサーバだけが外部NTPサーバにアクセスし、クライアントはその内部NTPサーバを参照するような構成にするべきである。こうすることで外部サーバの負荷およびトラフィックを軽減できる。 ■良い例 (内部NTPサーバを設置する) 外部NTPサーバと回線にかかる負荷は、内部NTPサーバからのみ WAN LAN +-------------+ <--> [クライアントPC] [外部NTPサーバ] <---> |内部NTPサーバ| <--> [クライアントPC] +-------------+ <--> [クライアントPC] : ■悪い例 (クライアントPCが直接外部NTPサーバに接続する) クライアントPCの数だけ、外部NTPサーバと回線に負荷がかかる WAN <---> [クライアントPC] [外部NTPサーバ] <---> [クライアントPC] <---> [クライアントPC] : なお、WindowsXPはNTPクライアントとして設定すると(つまりデフォルトで)、自動的にNTPサーバにもなる。LAN内に常時稼動の(もしくは稼働率の高い)WindowsXPマシンがあるなら、適切な上位サーバを設定した上で、それを内部NTPサーバにすればよい。実装方法については「@IT:NTPでネットワーク全体のマシンの時刻を合わせる(1)」参照。また、サーバマシンでパーソナルファイアウォールやパケットフィルタを使用している場合は、LAN内からNTP接続(UDP/123)を許可すること。 また、Windows系の場合は、NetBIOSでの時刻同期コマンドもあるので、TCP/IPのプロトコルやサーバプロセスをアクティブにしなくても同期できる。「@IT:NTPでネットワーク全体のマシンの時刻を合わせる」参照。 Windows系でドメインを組んでいる場合、クライアントの時計は自動的にドメインコントローラの時計に同期するため、ドメインコントローラだけが外部NTPサーバを見に行けばいい。ドメインに参加しているクライアントの設定は不要。 OSごとの設定方法 †Windows2000/XPでの一発設定コマンド †(設定) net time /setsntp:"ntp_server1 ntp_server2 ..." (解除) net time /setsntp: (WindowsTimeサービスの起動) net start w32time Windows Timeサービスの起動も必要。ちなみにNTPサーバにもなれる。設定方法は@IT:Windowsネットワーク時刻同期の基礎とノウハウ」参照。 Windows Vista以降 †(設定) w32tm /config /manualpeerlist:"ntp_server1 ntp_server2 ..." (設定変更を通知) w32tm /config /update (再同期開始) w32tm /resync (WindowsTimeサービスを遅延開始で起動する)(start= の後ろにはスペースが必要) sc config w32time start= delayed-auto 上記のコマンドは管理者権限で実行したコマンドプロンプトから行う事。 LinuxやFreeBSD †LinuxやFreeBSDでサーバを構築している場合は、ntpdを起動すればNTPサーバになる。実装方法はぐぐってみよう(初心者向けではない)。なお、ntpdといえどもサーバデーモンであり、過去にはセキュリティホールも発見された事もあるので、特に外部にサーバ公開しようとする場合は十分な注意を払おう。 116 :login:Penguin:05/01/26 13:09:25 ID:wRdnS6sY もしクライアントレベルでntpdを動かしているなら、上位のサーバに負荷をかけないように minpoll 8 maxpoll 15ぐらいにする。この程度の補正間隔で十分っしょ。 Ubuntu 12.04 LTSでの設定 †Ctrl+Alt+Tで端末を開き、
と入力。
となっているところを書き換える。 Mac OS Xでの設定 †最近のMac OS X(10.5.x)では、「システム環境設定」からでも複数のサーバ指定が出来る。
Mac OS Xは内部はFreeBSDなので、/etc/ntp.confがあり、「システム環境設定」からwrapperを通してnpt.confが設定される。上記例の場合だとntp.confは server ntp1.jst.mfeed.ad.jp server ntp2.jst.mfeed.ad.jp server ntp3.jst.mfeed.ad.jp となる。ただし、「システム環境設定」にはサーバ名のリストしか書けないようなので、server指定のオプションなどは書けない。ntp.confで記述しても「システム環境設定」の「日付と時刻」を開いた時に上書きされてしまう。 外部ページへのリンク †NTPについて †
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