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LAN Tank 
http://wiki.nothing.sh/842.html

█ LAN Tank

Last-modified: 2015-01-11 (日) 21:39:33 / Short URL: http://wiki.nothing.sh/842.html / add to hatena bookmark 0 users / add to livedoor clip - users

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 挑戦者が2005年6月に出荷開始した、『スパニング・ミラーリング対応 ストリーミングサーバ組み立てキット』である。

 ハードウェアとしては、HDL-W500U/W800Uと同一の構成を持つ製品。
 メイン基板はHDL-3とシルク印刷された、HDL-U系基板の三代目。

 当初、LANDISKのHDDを抜いた、玄箱相当の製品として参考展示が行われたが、内蔵FlashROMには、内蔵HDDからのブートプログラムしか書かれておらず、インストーラの開発が出来なかった事により、お蔵入りになりかけた。既に市場に出て市民権を得ていた玄箱(玄(=黒)人志向の箱)に対し開発者のつけた開発コードは素箱(素(=白)人)であったが、公式に開発コードとしてオフィシャルに発表されたのは白箱となっていた。樹脂パーツの色については、「白」なのではなく、着色なしの「素」のようである。
 製品は開発コードとは異なり、LinuxBOXとしても、搭載CPUのマイナーさから、最適化オプションを外しても、簡単にコンパイルが通らない、素直に動作しない、インストールにはHDDをWindowsPCに一度組み込む必要があるなど、玄箱よりも遥かにユーザーを選ぶ。その一筋縄では行かない様は、当事使われ始めた言葉を用い「ツンデレ仕様」と評される事も有った。
 また、ユーザを選ぶようになった原因は、製品としての思想にもあり、製品としては、あくまで、ストリーミングサーバ組み立てキットとしての体である。
 が、実際には、量産品を用いた低価格のgadgetの提供が実際の目論見であり、必要な項目の多くもコマンドラインからの操作を必要とすることや、作りこまれたインターフェイスが無い事もまた、自ら考え、動かし、使う事を促すためのものであったようだ。
 伏線としては、コマンドラインから幾つかのプロセスを実行するだけで、多くのアプリケーションが利用可能になっている事などが挙げられるが、先行して出荷されている玄箱が、親ブランドの製品と同等であることや、外見が、HDLシリーズのそれである事、初期の報道においてNAS製作キットとされてしまったことなども、災いし、それを楽しいと思えない人もまた、製品を手にすることになった側面は有ると思われる。
 またそれにより、利用のハードルはあがってしまっている。

 この製品のベースになっている製品は、低価格の個人用NAS製品であるが、同等の機能が必要であれば、samba等のインストールが必要である。しかし、開発者の意向、好みから、標準のシステムでは、sambaはインストールされず、ファイル管理は利用可能ではあるが、速度などが必要充分な状態とは言い難い。その為、出荷初期のハック情報の多くは、sambaのインストールや、設定となり、今でも質問や、ハック記事の定番となっている。
 ハードウェアとしては、前述の通り、2台搭載モデルのLANDISKとほぼ同じである。但し、樹脂パーツが着色されていない事や、エンブレムの違い、基板が製品仕様として、HDL-3となり、JTAGのスルーホールの削除、デバッグ用シリアルコンソールの配置、ピッチ等の変更が標準になった。一台モデルのLANDISKとはIDEケーブルの延長、コネクタの増設と、ファンや、二台目のドライブへの電源分岐くらいしか差は無く、二台に対応という大きなポイントは筐体の設計にある。
オプションとして、コンソールでの操作が多くなる製品であるため、基板のスルーホールに対しコンスルーコネクタにより、着脱可能なSERIAL-KITが同時に発売されていた。以降、このキットは社内でも使われているのか、同様の同社製品のシリアルコンソールは同一のピッチ、ピンアサインで基板に存在するようになった。
 純正オプションではあるが、 元々デバッグ用であり、そのような利用を考慮していない筐体のため、接続時は側面パネルを外しておく必要もある。現在では純正品は販売を終了しているが、互換品が他社より販売されている。

 ソフトウェア的には、思想が違うためにほぼ別物と思ったほうが良い。最低限のメニューこそあるものの、何かをするにはコマンドラインのお世話になることになる。また、初期のファームにはいくつかのバグも存在し、パッチを当てて使う事が推奨される。
 また、同一ケーブルにぶら下がり、ソフトウェアで実装されてしまっているものの、親ブランドの製品では出来なかったミラーリング構成で運用する事が可能になっている。これもまた、ドライバ、インストーラこそ対応しているが、復旧を含め、管理は自分でコマンドを叩く事になるので、実例こそ今では見ることが出来るものの、予めRAIDや、その管理については学んだ上で、利用する事が望ましい。
 筐体は分解を前提とした設計になっていないため、組み立て前に爪の角を落とすなど細工をしておいた方が、何か有ったときにはいいと思われる。しっかりとそのまま組み上げた場合のメンテナンス性は決してよくは無い。
 基板上FlashROMに書き込まれているのは、sh-ipl+gのみであり、その時点のシリアルコンソールの速度は14800b.p.s.に設定されている。
 親ブランドのLANDISKの販売が先に終息を迎えたため、この製品が、HDL-U系基板の最後の製品となった。


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